国民的熱狂を作ってはいけない

2月15日は涅槃会でした
お釈迦様の生涯を通してのこされたメッセージは「修行によって苦しみを取り除く」ことでした。

先日亡くなられた半藤一利さん。その著書「昭和史」のまとめとして

「国民的熱狂をつくってはいけない。その国民的熱狂に流されてしまってはいけない。ひと言で言えば時の勢いに駆り立てられてはいけないということです。」

と結んでおられます。

 

昭和は平成に比べ、度重なる戦争・高度経済成長、生活の変容、技術の発達などたしかに熱狂の時代だったかもしれません。どんなときも心の安定を保つことを力説しておられます。

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仏教は三学「戒・定・慧」といわれます。
戒・・・きまり(殺さない・盗まない他)
定・・・精神統一
慧・・・智慧

きまりを守る生活が精神統一を生み出し、心が安定した精神統一の状態から、智慧が得られる。

三つは互いに支え合っていて、ひとつ欠けると総崩れとなります。

しかし、
毎日の食事では、あらゆる命をいただいていますが普段はそれを忘れています。

ものは「盗まない」にしても時はついつい無駄に過ごしてしまいがち。これは自分の時間だけでなく他人の時間も無駄にし、盗むことにつながります。

戒定慧は叶わず、忙しい日常は些細なことに振り回され、心の安定も何処へやら。そんな私達を落ちつかせよう助けようと阿弥陀さまがその力を込めてくださったのがお念仏。

 

お念仏を伝えて下さったお釈迦様を思い、たくさんのお念仏をおとなえしました。